目次
元美容師Mです。
今回は読者さんからのリクエストを頂いた某有名美容室プロデュースのシャンプー『air プラチナドロップ シャンプー』の成分を全力で解析&レビューしていきます!
このプラチナドロップ シャンプーは2017年にリニューアルしたそうで、今回はリニューアル版の成分解析になります。
「有名美容室がプロデュースしているから、優れている」とも言えないのがシャンプー業界。私も今まで300以上はシャンプーを見てきましたが、ぶっちゃけ有名美容室に名前だけ借りて、メーカーが独断で開発しているってのが殆どです(笑)
もし、あなたが有名美容室の名前がついているだけでシャンプーを選んでしまうと、大失敗する可能性があります。ブランド力だけで、ゴリ押ししているシャンプーも結構ありますから。
シャンプーで重要なのはブランド力でも、かわいいパッケージでも無く「内容成分ッ!」ということは頭に入れておきましょう!
という事でair プラチナドロップ シャンプーの成分を一緒に見ていましょう。
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【最重要】air プラチナドロップ シャンプー(リニューアル版)の洗浄成分は?
冒頭でも言ったようにシャンプーで誰がプロデュースしたか?でも、有名人が紹介しているか?でも無く超絶重要なのは、「内容成分」
特に内容成分の中でも『洗浄成分』は絶対、絶対、絶対✕100チェックしてください。シャンプーの内容成分は水が7割、洗浄成分が2,3割程度。
で、残りの1割以下で補修成分や保湿成分、香料や安定剤等が配合されているんです。つまり、配合量の多くを占める洗浄成分がどういう性質なのか?!でシャンプーの性格が大きく変わるってことです。
シャンプーの洗浄力があなたに合っていない物であれば、髪がボロッボロになったり逆にベタッベタになります(汗)今日からでも良いので自分が使う予定のシャンプーの洗浄成分くらいは最低でもチェックしましょう!!
という事で『air プラチナドロップ シャンプー(リニューアル版)』の全成分がコチラ↓
水,ラウロイルメチルアラニンNa,ココイルメチルタウリンNa,BG,コカミドプロピルベタイン,グリコシルトレハロース,加水分解水添デンプン,加水分解ハチミツタンパク,メドウフォーム-δ-ラクトン,ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム,ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン,ココイルリンゴアミノ酸Na,コカミドMEA,ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース,ポリクオタニウム-47,ポリクオタニウム-10,ポリクオタニウム-64,海塩,海水,トコフェロール,ミネラル塩,リゾレシチン,塩化Na,EDTA-2Na,クエン酸,クエン酸Na,安息香酸Na,ココイルアルギニンエチルPCA,フェノキシエタノール,メチルイソチアゾリノン,香料
上記で黄色にマーキングしている成分がこのシャンプーの性格が決まる洗浄成分ってわけですね。
この洗浄成分のみを抜き出してみると・・・↓
ラウロイルメチルアラニンNa,ココイルメチルタウリンNa,コカミドプロピル,ベタイン
この3つの成分で構成されています。では1つずつ成分の特徴を見ていきましょう!
洗浄成分1,ラウロイルメチルアラニンNa
「アミノ酸をベースにしたシャンプー」を謳っているだけあって、最も配合量の多い成分はアミノ酸系の『ラウロイルメチルアラニン』
特徴としては、アミノ酸系成分の中ではやや洗浄力がある成分ですが、それでも一般的な洗浄成分に比べればかなりマイルド。
しっとり系重視というよりも、サラサラ系重視の成分ですね。もちろん、アミノ酸系で弱酸性の性質なので刺激性もかなり、かなり低いです。
GREEEAT!!な成分。
洗浄成分2,ココイルメチルタウリンNa
ココイル~と付いていると「あっアミノ酸系だ!」と言いたくなりますが、”タウリン”とついている成分は実はアミノ酸系じゃありません。(ややこしい・・・)
と言っても、アミノ酸系にかなり近い性質で刺戟性もかなり低い成分。
ただ、洗浄力については、上記のメチルアラニンよりもやや強い成分なので、あなたがかなりハイダメージの場合は、やや引っかかりを感じる可能性が高いです。
といっても、コチラの成分も市販に含まれるような『ラウレス硫酸』などと比べるとだいぶマイルドなので、ボロッボロになることは考えられないですけどね。
洗浄成分3,コカミドプロピルベタイン
ベビーシャンプーに配合されるほど、超マイルドな刺激&洗浄力の皆さんお馴染み(?)の成分。500円~5000円をこえるシャンプーまで幅広く配合されています。
原価が安価でマイルドな洗浄力なので、メーカー側が多く配合したがる成分です。
ただ、配合量が多いとかなりベタつきやすいので、この成分がメイン成分のシャンプーはよーーーくすすぎましょう。
総合的に見ると、サラサラ系の『ココイルメチルアラニン』をベースに、やや洗浄力があるココイルメチルタウリン、洗浄力がかなりマイルドな『コカミドプロピルベタイン』を配合しているというブレンド。
あなたがめっちゃくちゃハイダメージであれば、ややぱさつき感は感じてしまうかもですが、毎月1回カラーorパーマをするくらいの、ミドルダメージ以下なら満足度は高いと思われます。(ダメージについてはかなり、髪質で左右されるのであくまで目安)
全体的に見ると、メチャクチャスゲーーーってわけでもないですが普通に良成分の構成。うん良いぞ!
2つの”優良”補修成分とは?
洗浄成分もマイルドに設計されていますが、補修成分に関してもかなり力を入れていますね。
特に私が一番これぇぇ!!と久々に興奮してしまった成分が「リピジュア」と言われる、みんな大好きヒアルロン酸の2倍もの保湿力を誇る保湿成分。
このように、毛髪に塗布した実験でも、ダメージが補修されている結果が出ていることから、かなりダメージがある場合補修効果が期待できます。
そして次もみんなだいすきヒアルロン酸。なのですが、通常のヒアルロン酸と違い毛髪や髪に残りやすい性質を持っているのが『ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム』。
通称ヒアロベールと呼ばれる、化粧品なんかにも配合される保湿成分ですね。残念ながらコチラのヒアロベールに関しては、毛髪に塗布したらこのくらい補修された!という実験データは見つからなかったです。引用:https://www.kewpie.co.jp/finechemical/products/pdf/02b/origo/hyaloorigo_pamph.pdf
一応上記のようなデータは見つかりましたが、このくらい補修されまっせ!!みたいなのは無さそう・・・(もし研究データなどあれば、教えて頂ければ幸いです。)
とはいえ、あのキューピーが開発している成分なので、保湿力の高さはかなり期待できると思われる。
【結論】間違いなく、良シャンプー!だが・・・
洗浄成分はアミノ酸系ベースで構成され、補修力の高い保湿成分も配合。成分を見る限り、間違いなく良シャンプーという点は嘘偽りなし!です。
ただ、有名美容室プロデュース!と言う割には、スッゲエエエエオススメ!できる成分というわけでもなく、”普通に”良シャンプーって感じ。
airさんは美容室のカット料金が7,000円前後とかなり突き抜けているので、シャンプーも同じくらい突き抜けて欲しい所。
価格に関しては300mlで3000円前後とやや高めの設定ですが、良シャンプーなので1度使ってみるのはアリです。
ただ、3000円出すなら、全てがアミノ酸系成分で構成され、なおかつペリセアなどの補修成分が配合されているものの方が、コスパはいいかなぁと言うのが本音ではありますけどね。
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もし、あなたがairシャンプーの購入を検討しているなら、ぜひぜひ参考にしてみてくださいね!
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