目次
元美容師Mです。
猛暑が続いているので、最強のクールシャンプーを求め『イオニート トニック シャンプー』の成分を全力で解析&レビューしていきたいと思います。
このイオニートトニックシャンプー、、、結論から言うと「悪くは無いが良くもない」というのが私の意見です。
もし、あなたがイオニートトニックシャンプーの購入を検討しているなら、当記事を読み終わるまで待ってほしいです。
というのも、成分的には優しい成分で構成されてはいるんですが、んめっちゃ強い成分も混ざっているんです・・・
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【最重要】イオニートトニックシャンプー洗浄成分は?
トニックシャンプーだろうと、メントールシャンプーだろうとシャンプーにおいて最も重要な成分は誰が何と言おうと『洗浄成分』です。
シャンプーは水が6~7割、洗浄成分が2~3割で出来ていて、残りの1割り程度がメントールやら植物エキスやらが配合されてるんです。
つまり!シャンプーで最も影響力の出る成分は水の次に配合量の多い『洗浄成分』というわけです。そもそも、シャンプーって頭皮や髪を「洗浄するもの」ですからね。
あなたが、新しくシャンプーを購入検討する際は、メーカー側のキャチコピーに惑わされず、洗浄成分をチェックして判断しましょう!!
という事で『イオニート トニック シャンプー』の全成分がコチラ↓
水、ラウレス-6酢酸Na、エタノール、パーム核脂肪酸アミドDEA、ラウリルグルコシド、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ラウリルベタイン、メントール、サンショウエキス、チョウジエキス、ティーツリー油、ハッカ油、パパイン、ヒノキチオール、ポリクオタニウム-10、PEG-40水添ヒマシ油、乳酸、フェノキシエタノール
黄色にマーキングしているのが『洗浄成分』
ラウレス-6酢酸Na、ラウリルグルコシド、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ラウリルベタイン
この4つの成分がこのシャンプーの性格を決める!と言っても過言じゃないです。が!この中に私の大嫌いな、大嫌いな洗浄成分が混じっています・・・
当ブログ読者さんであれば、この時点でうわぁぁとお気づきになったかもしれませんが、、、1つずつ成分の特徴を見ていきましょう!
洗浄成分1、ラウレス-6酢酸Na
うわ!でたラウレス硫酸系の成分!とため息がでそうになりますが、よ~くみると『ラウレス”硫”酸』ではなく『ラウレス”酢”酸』になっていますね。
対して変わらなそうですが、この1文字が違うだけで大幅に性質が変わるんです。前者のラウレス硫酸Naは強力なまでに強力な洗浄力を誇る成分ですが
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このシャンプーに配合される『ラウレス酢酸』は刺戟性も低く、ラウレス硫酸に比べると洗浄力もかなり落ち着いてきます。
といってもかなりサッパリ系の成分なので、ダメージがある場合、乾燥毛の人が使えばパサつきゴワつきは気になると思います。
「別に髪のダメージなんて気にしない」ようなメンズの人向けの成分ですね。
洗浄成分2、ラウリルグルコシド
刺激も洗浄力もかなり弱い成分ではあるものの、脱脂力が強い成分がこの『ラウリルグルコシド』
食器洗剤にも配合される成分で、食器にこびりついた油分を分解するような性質なので、皮膚の油分を必要以上に落としてしまう可能性があるんです。
頭皮の油分は菌の繁殖を抑えたり、保湿効果があったりとバリア機能があるので脱脂しまくるのはオススメ出来ないですね・・・
洗浄成分3、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
うわぁぁぁ!なんでこの成分配合しちゃったんだよ・・・と絶望したくなるのでこの『オレフィンスルホン酸』という成分。
んめっちゃ洗浄力が高い成分で、洗浄力が高いと悪名高い『ラウレス硫酸』と同等レベルの洗浄力を誇る成分なんです。
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最近は美容室などでも「ラウレス硫酸はヤバイっすよ~」と教えてくれる美容師さんが増えているからか、一般の人でもこの成分を避ける傾向があります。
よく市販シャンプーでもサルフェートフリーシャンプー!と謳って、ラウレス硫酸系を排除しているシャンプーも見かけるようになりましたね。
ただ、実はラウレス硫酸系は入っていなくても、ほぼ同等のこのオレフィンスルホン酸を配合しているものも、めっちゃ多いので注意が必要です。
洗浄成分4、ラウリルベタイン
ベタイン系でベビシャンプーにも配合されるほどマイルド&低洗浄力の成分がコレ。
大抵どんなシャンプーにも配合されていますので、特別な成分じゃないですが、この成分自体は刺激も洗浄力もかなり低く良成分。
総合的に見ると、、、サッパリ系のラウレス酢酸をベースに脱脂力の高い成分+メチャ強力なスルホン酸を配合。更に洗浄力を緩和するためにベタイン系を配合しているって感じ。
市販でよくあるような、オレフィンスルホン酸がベースのシャンプーよりは幾分、洗浄力もマイルドではあるものの、それでも「やっぱ強いなぁ」という印象。
カラーやパーマをしていれば、持ちは悪くなるでしょうし、ダメージヘアや乾燥毛であれば間違いなくパサツキ、ゴワつきが感じられると思います。
保湿、補修成分はショボすぎる!
このシャンプー自体、ヘアケアやカラーヘア用ではないので仕方ないんですが、本当に保湿成分や補修成分がコレと言ったものが配合されていません。
サンショウエキス、チョウジエキスのような植物エキスは配合されてはいるものの、この成分がどれだけ毛髪に効果があるのか?というデータは無いです。
恐らく入っていようが、入っていなかろうが気づかないレベルかと・・・
これだけ洗浄力が高いんだから、シリコンでも入れておいた方が、まだ手触り感もアップするので良いかと思うのですが。
う~ん。いくらメントール系のシャンプーだからといっても微妙すぎる。
【結論】価格が高すぎる!このシャンプーじゃなくても良いと思います。
オレフィンスルホン酸などめちゃ強力な成分も配合されているものの、メイン成分ではないので「最悪!」とまでは言いません。
が、やはりラウレス酢酸も結構洗浄力は高いですし、脱脂力の強い成分も入ってますので、ダメージヘアにはかなり厳しい配合かと。
それに加えて、保湿成分などほぼ皆無なので、「このシャンプーじゃないと!」と言えるような特徴も無いです。
そして!私がなによりお伝えしたいのがこのシャンプーの価格。500mlと大容量なものの、5000円程度と成分からは考えられないほど高い。
1ml辺り10円くらい。いやってか高すぎでしょっ!
ベースの成分が原価の高いアミノ酸系成分で作られているとかであれば、この価格でも納得できますが、別に高価でもなんでもないラウレス酢酸がベースで安価なオレフィンスルホン酸も配合されている・・・
という点から考えるとコスパも悪いです。かなり。
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正直、価格も成分も数段階レベルが上ですので(汗)
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