目次
元美容師Mです。
ロート製薬さんが販売しているフケかゆみ防止シャンプー『メディクイックH 頭皮のメディカルシャンプー』の成分を全力解析&レビューしていきます!
フケ・かゆみ防止シャンプーってとにかく洗浄成分を高くして、油分を除去しまくるっ!っと言う洗浄力が高すぎなものが多いんですよね。
しかし!このメディクイックシャンプーは薬用シャンプーの割に、その辺のサロンシャンプーと同等。もしくはそれ以上に優しすぃ~洗浄成分で作られているんです。
メディクイックシャンプは本当に効果が期待できるのか?どの成分がどう優しいのか?!解説していきますね。
その他よく読まれている記事
⇛【2024年版】301品使って良かったと感じたアミノ酸シャンプー5選はコレ。
⇒安いけど使用感良かった2,000円以下市販シャンプー8選を発表します。
※新規タブで開きますので「読む時間が無いわっ!」という人はとりあえずタップし、あとで読むと言うのもオススメですよ。
【最重要】メディクイックH 頭皮のメディカルシャンプーの洗浄成分は?
薬用シャンプーでもダメージケアシャンプーでも間違いなく、最も大事なのは”洗浄成分”です。
シャンプーの成分は水が6,7割、洗浄成分が2,3割で残りの1割程度の中に香料や有効成分などが配合されているものが殆どなんです。
つまり!水はなにをこだわろうとも水なので、次点で配合量の多い”洗浄成分”が最もシャンプーにおいて影響力が高い!ってわけですね。
もし、あなたが新しく「このシャンプーが気になる!」と思ったら、必ず、、必ず洗浄成分だけでもチェックしてみてください。
パッケージに「髪にうるおいを与える新処方」とか書かれていても、メチャクチャ洗浄力が強い成分が配合されていたりしますので(汗)
っというわけで、今回の『メディクイックH 頭皮のメディカルシャンプー 』の全成分がコチラ↓
有効成分:ミコナゾール硝酸塩、グリチルリチン酸ジカリウム
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸アシルDL-アラニンTEA液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na、濃グリセリン、ロート油、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、POEジオレイン酸メチルグルコシド、ジステアリン酸グリコール、フェノキシエタノール、ビタミンE、クエン酸、水酸化Na、エデト酸塩、メントール、無水エタノール、香料
黄色にマーキングしている成分がこのシャンプーの性格を決める、洗浄成分となります。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸アシルDL-アラニンTEA液、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na
今回のシャンプーは医薬部外品扱いの商品なので、成分名が医薬品名で表示されていますので、なんだか見慣れない成分に見えます。
が、化粧品表示名に直すのと以下のように、他のシャンプーにも配合されている成分とひと目で分かります↓
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液⇛コカミドプロピルベタイン
ヤシ油脂肪酸アシルDL-アラニンTEA液⇛ラウロイルメチルアラニンNa
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na⇛ココイルグルタミン酸Na
医薬部外品のシャンプーは化粧品登録のシャンプーと違って、配合量の多い順に成分を表記する義務がありません。
なので、「どの成分が最も多く配合されているのか?」は正確にはわからないのですが、恐らくこの表示されている順通りに配合量が多いんじゃないかと。(あくまでも予想ですが)
っということで、配合量の多い順(予想)に成分の特徴を解説していきますね!
成分1、コカミドプロピルベタイン
まず最も配合量が多いのではないか?っと予想されるのがコチラのベタイン系の成分。
ベビーシャンプーにも配合されるくらい刺激性や、洗浄力はマイルドな成分で、気泡力アップの為に配合されることが多い成分です。
「どんなシャンプーにも一定量は必ず配合されている!」ってくらいよく見る成分なので、珍しくもなんともありませんが、マイルドな成分なので悪くありません。
ただ、私の経験からいうとベタイン系が多く配合されてるシャンプーは、以下のアミノ酸系の成分が多く配合されているシャンプーよりもやや洗浄力が高めかな~っと感じる事が多いです。
成分2、ラウロイルメチルアラニンNa
キター!私の大好物!アミノ酸系の洗浄成分がこのラウロイルメチルアラニン。
頭皮や髪と同じ弱酸性のアミノ酸系成分で、刺激性や洗浄成分はもちろんマイルド。3000円~超えのダメージケアシャンプーにもよく配合されるくらい素晴らしい洗浄成分です。
しっとり系の質感というよりも、サラサラ系の質感重視の成分で後述するココイルグルタミン酸よりはほんのちょっぴり洗浄力が高め。
成分3、ココイルグルタミン酸Na
うおお!キター!!こちらも私が愛して止まない、アミノ酸系のマイルド&マイルドな洗浄成分ですね。
上記のラウロイルメチルアラニンと同じく弱酸性で、頭皮と髪と同じ弱酸性の性質で洗浄力もかなりマイルド。
更に更に!髪の毛にしっとりとした質感までも与えるという、洗浄成分の中でもトップクラスに優れた成分なんです。
1000円ちょっとという価格帯の商品なので、恐らくそれほど多くは配合されていないような気がしますが・・・
ただ、それでも市販の薬用シャンプーでここまで頭皮や髪に優しいシャンプーは素晴らしい!の一言。
とはいえ、フケやかゆみ防止の市販シャンプーなのに「しっかり頭皮に優しい成分で作ろう」という意気込みがヒシヒシと伝わってきます・・・
大抵のかゆみ防止シャンプー!とかってとにかく”洗浄力高い+殺菌成分配合”っと言った感じのゴリ押し系配合のものが殆どですからね。笑
2種類のフケ防止成分と効果は?
洗浄成分はかなりマイルドなんですが、このシャンプーは有効成分もマイルドなんです。っというか人によってはちょっと弱すぎるかもしれません。
有効成分1,ミコナゾール硝酸塩
1つめの有効成分がコレ!かゆみやフケの原因の1つとして頭皮の常在菌のバランスが崩れてしまっている場合があります。
その頭皮の菌のバランスを整えてくれる成分がこの”ミコゾナール硝酸塩”という成分なんです。
ただ、殺菌成分としては効果が温和なので、あなたの”頭皮のかゆみやフケが異様に多くなってしまっている”ような場合は効果が感じられない可能性も無きにしもあらず。
ミコナゾールのような作用の温和な抗真菌剤も知られているが、殺菌作用が弱く、十分な効果が得られないため、その配合量を多くしたり、他の殺菌剤と併用することが試みられている。
出典:身体用組成物及び抗マラセチア属菌剤
皮膚科の先生がオススメするフケ、かゆみ防止シャンプーなんかには更に強力な”ピロクトンオラミン”が配合されいたりします↓
⇛【元美容師が解析】皮膚科の先生も推奨する。コラージュフルフルプレミアムシャンプーを全力でレビュー!
ただ、今回のメディクイックシャンプーは抗菌成分はこのミコゾナールのみです。
っという点を考慮すると症状が軽微な人はこちらのメディクイックHシャンプー。
症状がより重い人は”ピロクトンオラミン”が配合されているコラージュフルフル。っと言った感じに使い分けすると良いかもしれませんね。
有効成分2、グリチルリチン酸ジカリウム
2つ目の成分がこのグリチルリチン酸という消炎作用のある成分。ニキビ薬や化粧水なんかにもかなり多く配合されている成分で刺激性は低いのですが、その分効果も温和。
正直言うと、こちらの成分は医薬部外品以外の一般的なシャンプーにかなり多く配合されている成分なんですよね。
とは言っても、グリチルリチン酸の成分でかゆみが改善されたという論文もありますので、かゆみを抑える一定の効果はあると思います。
われわれは,すでに敏感肌向け化粧品に多く配合されているグリチルリチン酸ジカリウム(DPG)の有効性について検討した。DPGは,神経ペプチドであるサブスタンスPによる神経成長因子の遺伝子発現上昇を抑制したことにより,敏感肌の特徴的状態である知覚過敏反応を抑制できる可能性が示された。また,敏感肌を対象にした臨床試験では,0.2%DPG配合製剤は乳酸によって誘導されるかゆみに対する違和感に対して改善傾向が認められた。
この成分”だけ”でフケやかゆみが収まるか?っと言うとちょっと厳しい感じがしますが、ミコゾナール硝酸塩と一緒に配合されているので、威力不足という感じもしません。
ただ、どちらの成分も刺激性が低い分、効果も温和な成分なので人によっては効果があんまり感じられない!っという場合もあるかもしれませぬ。
【結論】フケ、かゆみの初期症状に!コスパ良しなシャンプーでした。
有効成分が良く言うと”刺激性が低く頭皮にも優しい”、悪くいうと”刺激性が低い分、効果が低い成分”しか配合されていません。
もし、あなたのフケやかゆみが異常な場合はもしかすると、このメディクイックシャンプーだけでは威力不足かもしれません。
実質、抗菌成分と言える成分は効果の温和な”ミコゾナール硝酸塩”のみですので・・・
とはいえ洗浄成分はその辺のサロンシャンプーよりも優しいアミノ酸系成分+ベタイン系成分で市販レベルのシャンプー中でもトップレベルにマイルドなのは間違いなし!
更にコスト的にも320mlで1500円程度で、1mlあたり約4,7円くらいでコスパ的にもGOOD!
あなたが「最近ちょっと頭がかゆい。フケが少し気になる」っという場合、まずは低刺激のメディクイックシャンプーから使ってみると良いかと。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
その他よく読まれている記事
⇛【2024年版】301品使って良かったと感じたアミノ酸シャンプー5選はコレ。
⇒安いけど使用感良かった2,000円以下市販シャンプー8選を発表します。
※新規タブで開きますので「読む時間が無いわっ!」という人はとりあえずタップし、あとで読むと言うのもオススメですよ。
こんにちは。
いくつか記事読ませて頂きました!大変参考になりました、次のシャンプーはヒマワリにしてみようと思います^^
シャンプーの洗浄成分が何より大事というのは理解しているのですが、アイロンの熱ダメージ低減等のためにアイロン前に使うヘアミストを購入するに当たりご意見が聞きたいです!
プリュスオーのハイドロミストというのが流行っているのですが、こちらの補修成分等はどう思われますでしょうか?どうぞよろしくお願いいたします。
水、グリセリン、エタノール、水添レシチン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、クオタニウム-33、セラミド2、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、コメヌカスフィンゴ糖脂質、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ヒアルロン酸Na、ヒドロキシプロピルキトサン、(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマー、加水分解シルク、加水分解ケラチン(羊毛)、γ-ドコサラクトン、乳酸Na、ザクロ果実エキス、アルガニアスピノサ核エキス、加水分解バオバブ葉エキス、メドウフォーム-δ-ラクトン、(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー、クオタニウム-18、ココイルアルギニンエチルPCA、ベヘントリモニウムクロリド、ダイズステロール、フィトステロールズ、クエン酸、クエン酸Na、タウリン、リシンHCI、グルタミン酸、グリシン、ロイシン、ヒスチジンHCI、セリン、バリン、アスパラギン酸Na、トレオニン、アラニン、イソロイシン、アラントイン、フェニルアラニン、アルギニン、プロリン、グルコシルルチン、リゾレシチン、チロシン、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、ココイルグルタミン酸Na、1,2-ヘキサンジオール、ラウリン酸ポリグリセリルー10、カルボマー、ステアルトリモニウムクロリド、BG、トコフェロール、PEG-20ソルビタンココエート、メチルパラベン、イソプロパノール、プロパンジオール、フェノキシエタノール
コメントありがとうございます!
おおお!プリュスオーというのは初耳だったのですが、コレかなり良さそうですね!!
かなり気になるので先程Amazonでポチリました 笑
ミスト系なのでしっとり感はそこまで高くないと思われますが、アイロン前に使うのであればアリだと思いますよ( ̄ー ̄)ニヤリ
返信ありがとうございます!帰り際にドラッグストアで買っていきます(^^)
ちなみに、トリートメントの成分についての記事って書かれないのでしょうか?
どういう補修成分、保湿成分が良いとか、シリコン系はどういうものとか、その辺りの情報があると嬉しいです〜ぜひご検討よろしくお願いします!
いつも拝見&参考にさせて頂いています。
シャンプーレビューも多いですが
トリートメントレビューも是非見てみたいです。
トリートメントも結構当たり外れがあり
どれを選んでよいのかわからないので
是非元美容師さんの意見をうかがいたいです!
トリートメントの選び方も解説していきたいですね!
ただ、シャンプーの数が星の数ほどあるので時間はかかりそうです・・・
ぜったいにトリートメントよりシャンプーの方が大事ではあるので、その点だけはお伝えさせて頂ければと思います!
⇛トリートメントよりシャンプーが絶っ対重要だと言える3つの理由とは?
このシャンプーを買おうか迷われている方へ
私は毎年夏に頭からの汗が凄いので、掻きむしってしまうし、湿疹もできます。こちらのメディクイックのシャンプーを使うとかなり痒みが抑えられるので、夏は愛用しています。液体ムヒを頭に被るイメージです。スーッとするので夏は気持ちが良いのですが、冬に恐らく乾燥による痒みが出たときには寒いので使う気になれません。リンスインシャンプーではありますが、これだけだとロングヘアには流石に足らない(絡む)と感じるので、別のトリートメントを使っています。参考になれば嬉しいです。