目次
元美容師Mです。
先日ドラッグストアで見つけた、シャレオツなボトルのシャンプーを発見したので、今回も全力で成分を解析&評価していきます。
公式サイトでは「アミノ酸シャンプーで髪を補修する」的なことが書かれていますが、私はこれをアミノ酸シャンプーと認めたくない。(理由は後述)
アミノ酸シャンプーが髪や頭皮に優しいのは間違いないです。ただ、もしあなたがベルーガシャンプーを髪に優しいアミノ酸シャンプーと思っているなら、私は間違っていると思うのでぜひぜひ、当記事を最後まで目を通して頂ければ幸いです。
その他よく読まれている記事
⇛【2024年版】301品使って良かったと感じたアミノ酸シャンプー5選はコレ。
⇒安いけど使用感良かった2,000円以下市販シャンプー8選を発表します。
※新規タブで開きますので「読む時間が無いわっ!」という人はとりあえずタップし、あとで読むと言うのもオススメですよ。
【最重要】ベルーガシャンプー アミノダメージケアの洗浄成分は?
私が美容師時代から何度も、何度もお伝えしていることなのですが、新しくシャンプーを使う時はぜっったいに「どんな洗浄成分が配合されているのか?」チェックするクセをつけてください。
シャンプーの中身は水が6,7割、洗浄成分が2,3割でその他の数%が保湿成分や安定剤、香料という設計がほとんどなんです。
つまり!!最も髪や頭皮に影響のある成分が『洗浄成分』というわけですね。
もし、この洗浄成分が強力に強い成分であれば365日シャンプーをするたびに、髪や頭皮を痛めつけることになるんです。
当記事を読んで頂いているあなただけは、美髪を保ってもらいたいのでぜーーーったい洗浄成分くらいはみるようしてくださいね!
と長い、長い前置きを置いた上でベルーガシャンプー アミノダメージケアの全成分がコチラ↓
水、ココイルグルタミン酸TEA、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、アルキル(C12、13)硫酸TEA、ラウラミドDEA、塩化Na、ポリクオタニウム-10、DPG、グルタミン酸、システイン、チロシン、ロイシン、PCA-Na、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、イソロイシン、トレオニン、プロリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、リシンHCl、ポリ-ε-リシン、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、プラセンタエキス、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、カラスムギ穀粒エキス、ケラチン(羊毛)、アシタバ葉/茎エキス、水溶性コラーゲン、ベタイン、BG、ラウリン酸BG、乳酸Na、PPG-2コカミド、ココイル加水分解コラーゲンK、コカミドDEA、ポリソルベート20、ジステアリン酸PEG-150、クエン酸、水酸化Na、EDTA-2Na、安息香酸Na、フェノキシエタノール、香料、カラメル
黄色にマーキングしている成分がシャンプーの命とも言える洗浄成分になります。
この洗浄成分だけ抜き出してみるとこんな感じ↓
ココイルグルタミン酸TEA、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、アルキル(C12、13)硫酸TEA
洗浄成分の数としては4つほどと多くも無く、シンプルな構成で好感が持てますね~
洗浄成分1、ココイルグルタミン酸TEA
最も配合良が多い成分がコチラの『ココイルグルタミン酸TEA』というアミノ酸系の洗浄成分。うん!これは良いっ!
私の大好きな成分の1つで、紛れもなくこの成分に関しては髪や頭皮と同じ弱酸性で出来ている「アミノ酸」の洗浄成分であります。
刺激性もメチャ低いですし、洗浄力も適度にマイルド。アミノ酸系の成分の中でもしっとり感重視で保湿力もある最強レベルの成分だと行って間違いないです。
原価も高い成分なので、この成分が市販品でメインなのは見たことが無いです。「スゲぇぇ」と思います。
洗浄成分2、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
次に多いサブ的な成分がコチラの私の大嫌いな成分のダメ1つ『オレフィン(C14-16)スルホン酸Na』
なぜ嫌いなのか?ですが洗浄力がめちゃくちゃ強力でどのくらい強力なのか?といえば、悪名高い『ラウレス硫酸Na』と同等レベルの強力な洗浄力を誇ります。
⇛ラウレス硫酸ナトリウムのシャンプーは強力すぎ?3つのダメな点とは??
せっかくメイン成分がメチャ優しい成分なのに一撃で、成分の良さを殺しているなぁという感じです。
私はこの成分が入っているシャンプーは確実に使わないです。使う理由が無いですし、こんな強力な成分を毎日、毎日髪や頭に擦り付ける勇気はありません(笑)
洗浄成分3、コカミドプロピルベタイン
こちらはベビーシャンプーなどに含まれるくらい超低刺激、超マイルド!な洗浄成分。
市販品によくよく含まれる成分で、上記の『オレフィン(C14-16)スルホン酸Na』や『ラウレス硫酸Na』が配合されたシャンプーの刺激緩和成分として配合されている事が多い成分ですね。
アミノ酸系成分では無いのですが、安価な成分で悪くは無いけど「おおッ!これはっ!」とも思えない成分。
洗浄成分4、アルキル(C12、13)硫酸TEA
ダメ成分2。こちらも2番目成分と同様めちゃクチャ強力なダメ成分の1つ。
せっかくメインの成分がアミノ酸系の成分で超絶いい感じなのに、
『オレフィン(C14-16)スルホン酸Na』『アルキル(C12、13)硫酸TEA』
のめちゃ洗浄力が高い成分2トップで成分の良さを抹消していますね。
この手の洗浄力が高い成分は、原価が安価なだけに業者が多く配合したがるんですよ・・・
とはいえ、一番配合量が多い成分はアミノ酸系の成分なので、使ったら即ボッロボロになる!ということは無いと思われます。
私は絶対に使いたいとは思えませんが、3ヶ月に一度くらいのカラー、パーマの施術をしている人などローダメージの人ならそこそこ満足できると思います。
ただ、「アミノ酸シャンプー!!」と謳っているクセにアミノ酸意外の洗浄成分を多く配合している点で「誠意ない製品だなぁ~」と感じちゃいますね。
この辺りの明確なルールが無いので仕方ないですけどね(汗)
18種類のアミノ酸系美容液成分の効果に疑問。
ベルーガシャンプーの公式サイトを覗いてみると以下の用にアミノ酸成分が髪を補修、保湿すると記載があります。
ベルーガのアミノ酸は「洗浄成分」だけではありません。
髪を構成しているアミノ酸をベースに、18種類のアミノ酸系美容液成分を配合。
洗うたびに、芯まで補修・保湿します。
〈18種類のアミノ酸〉
● アスパラギン酸 ● スパラギン酸Na ● アラニン
● アルギニン ● イソロイシン ● グリシン ● グルタミン酸
● セリン ● タウリン ● チロシン ● トレオニン ● バリン
● ヒスチジン ● ヒスチジンHCI ● フェルアラニン ● プロリン
● リシンHCI ● ロイシン
髪の毛がアミノ酸で構成されているのは間違いないです。ただ、だからといってアミノ酸を塗りたくったところで髪の毛が補修されるとは思いません。
なぜなら、ダメージを負っている髪は「補修成分を保持する力」を失っているので、どんなにアミノ酸やらタンパク質をぶち込んでも、すぐに抜け出ていってしまうんですよ。
更に言うとこれらの成分が髪の毛を補修する効果が、実証されている実験データなども見受けられません。
※もし、そのような実証データが見つかれば、当記事もアップデートしたいと思います。
入っていないよりは、入っている方が良いけれど「補修する!」と言い切るほどの成分ではないな~というのが私の意見ですね。
【結論】コスパ悪し!私はアミノ酸シャンプーとは認めたくない。
シャンプーの命とも言える洗浄成分に関しては、強力な高級アルコール系の成分が配合されているとはいえ、メイン成分がめちゃくちゃ優れてるアミノ酸成分なので、極悪非道のシャンプーとまでは言わないです。
まぁ間違いなくカラーの退色は早くなるでしょうが、パ◯テーンなど高級アルコール系がメインのものよりはマシかな?という印象。
ただ「アミノ酸シャンプー」と宣伝しているくせに、アミノ酸系の洗浄成分がメイン成分1つだけと言うのは私は許せないですね。
最近はアミノ酸シャンプーが良いらしいと言うのが広まってきているからか?ほんのすこしアミノ酸成分を配合しただけで「アミノ酸系シャンプー」と謳っているものがかなり多いので、当記事を読んで頂いているあなたは絶対に注意して頂きたいです。
そして!このシャンプーの価格ですが、2000円弱と市販品としてはかなり高い価格設定になっています。
2,000円もするのであれば、+1,000円くらい足して、全ての成分がアミノ酸のシャンプーを使ったほうが100倍幸せになれることは間違いないです。
結局カラーやパーマが落ちるのが早くなり、美容院に通う頻度があがり、トリートメントに掛ける費用なども余計にかかるので、トータルで見ると安くすむ場合が多いんですからね。
という事でぜひあなたも一緒にシャンプーライフを楽しんで行きましょうっ!!
その他よく読まれている記事
⇛【2024年版】301品使って良かったと感じたアミノ酸シャンプー5選はコレ。
⇒安いけど使用感良かった2,000円以下市販シャンプー8選を発表します。
※新規タブで開きますので「読む時間が無いわっ!」という人はとりあえずタップし、あとで読むと言うのもオススメですよ。
初めまして、こちらのシャンプー購入しようかと考えてたので、とても参考になりました。
ちなみに
「クラシエ ココンシュペールシャンプー」 は
解説していただけないでしょうか?
カラーしてます。
指通りが悪く、首の後ろで
髪が絡み合ってほぐそうとすると
そのまま切れてしまうか、絡んだまま切れる
といった感じになります。。
洗い流さないトリートメントなども
してますが。。なかなか(+_+)(+_+)
また子どもも一緒に使えるのが希望なんですが。。
別で考えないとダメなのでしょうか??
また、知り合いが美容師ですが。。
最近出たというシャンプーがあるのですが、
そちらを購入しようかとも考えてるのですが。。
合うのか。。きになってまして。。
「see/saw」というものです。こちらはルベルのものなんですが。。
お調べいただけないでしょうか?
初めまして!t.mamaさん。コメントありがとうございます^^
>「クラシエ ココンシュペールシャンプー」 は
>解説していただけないでしょうか?
>「see/saw」というものです。こちらはルベルのものなんですが。。
>お調べいただけないでしょうか?
これらのシャンプーについては始めて聞きました。
絶対とは言い切れないのですが時間があれば、コチラのブログで検証してみたいと思います!
>カラーしてます。
>指通りが悪く、首の後ろで
>髪が絡み合ってほぐそうとすると
>そのまま切れてしまうか、絡んだまま切れる
>といった感じになります。。
>洗い流さないトリートメントなども
>してますが。。なかなか(+_+)(+_+)
カラーの明度、頻度によって同じカラーでもダメージ具合はかなり変わってき来ますので一概には言えませんが・・・
絡んだまま切れてしまうということはかなりダメージが進んでいるとは思われます。
私の意見としては、これ以上ダメージを最小限に抑えるためにも、アミノ酸系のシャンプーでダメージを抑え
インバスのトリートメンとも併用していくのが最善かな?と思われます。
ただ、やはりカラーやパーマは100%ダメージが出てしまうので、頻度を下げるか
ダメージの少な目な明度の低いカラーにシフトするなども検討した方が良いかもしれません。
>また子どもも一緒に使えるのが希望なんですが。。
>別で考えないとダメなのでしょうか??
お子さんの年齢等にもよりますが今のシャンプーで「危険」な成分が配合されているものはありません。
ただ、小さい年齢のお子さんであれば、まだシャンプーに慣れていない可能性があり
シャンプーの泡などが目に入りやすいとは思われるので、やはり弱酸性のアミノ酸が好ましいと思います。
ぜひぜひ参考にしてみてください!!
お忙しいところ、
丁寧にお返事いただき
ありがとうございましたm(__)m
参考に考えてみます
シャンプーはわたしでも無印の使って
トリートメントを何か違うの使うのでも
いいのでしょうか?
シャンプーを無印のものを使って、トリートメントは別の物でも問題ないと思いますよ!
正直、トリートメントは殆どの製品がシリコンなど
表面的な手触り感をアップさせる成分しか配合されていないので、シャンプーほど重要性は高く無いと言うのが私の考えです。
参考にしてみてください!
この商品のトリートメントの成分はいかがなのでしょうか?
私の髪には比較的にあっていたと思うのですが、どうもジメチコンが多いという話を聞きまして、最近気にしているところです。シャンプーは別のものを使用しています
コメントありがとうございます!
トリートメントの方は見ていませんでした・・・ほとんどのコンディショナーやトリートメントはジメチコンなどのシリコン系は配合されています。
と言ってもシリコン自体は、悪影響がないという研究結果もでているのであまり気にしすぎなくていいと思います。
⇛ノンシリコンシャンプーが「髪や人体に悪影響」が大嘘な理由とは?
ただ、頭皮にちょくせつつけるのは良くはないので、中間から毛先に塗布するようにすれば問題ないです。