【元美容師が解析】成分がショボい?ビオリスボタニカルシャンプーは微妙でした。

元美容師Mです。

最近CMでガンガン宣伝しているビオリスシャンプーの成分を解析&評価していきます。

最近流行り?の透明感あふれるボトルでシャレおつぅうなのですが、シャンプーにおいて肝心なのはともかく中身です。

という事で、今回はビオリス ボタニカル シャンプーのダメージリペアという、かなりダメージ補修してくれそうなネーミングの方を解析していきますね!

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【最重要】ビオリスボタニカルシャンプー(エクストラダメージリペア)の洗浄成分は?

シャンプーを選ぶ際にぜっったい重要視しなければいけないのが誰がなんと言おうと、「洗浄成分」です。

当ブログを何度か読んで頂いている人には、毎度この下りか・・・とうんざりされそうですが、それでもあえて言おう!洗浄成分はぜったいに見ろッ!!と。

もし、この洗浄成分がダメダメな成分であれば、ボタニカル成分だろうが、なんだろうが強力な洗浄力にねじ伏せられ全てが無意味に終わります。

という前置きを読み薦めていただいた上で、コチラが今回のビオリスボタニカルシャンプー(エクストラダメージリペア)の全成分です↓

水・スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na・コカミドプロピルベタイン・ココイルメチルタウリンNa・PPG-2コカミド・オレフィン(C14-16)スルホン酸Na・ラウレス硫酸Na・アルガニアスピノサ核油・アルテア根エキス・ウイキョウ果実エキス・オリーブ果実油・カニナバラ果実エキス・セイヨウハッカ葉エキス・トウキンセンカ花エキス・ホホバ種子油・ホホバ葉エキス・ラベンダー花エキス・加水分解ダイズタンパク・BG・EDTA-2Na・イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油・イソプロパノール・オリーブ脂肪酸エチル・クエン酸・グリセリン・ココイルグルタミン酸TEA・ポリクオタニウム-10・ポリクオタニウム-7・ラウリン酸PEG-2・亜硫酸水素Na・塩化Na・フェノキシエタノール・メチルパラベン・安息香酸Na・香料

黄色にマーキングしている成分がこのシャンプーの命運を分ける洗浄成分です。

シャンプーの成分は約7割が水で2~3割が洗浄成分でその他の成分が数%という比率で設計されています。

つまり!洗浄成分が最も影響力の高い成分だということです。という事で1つずつ洗浄成分を見ていきましょう。

洗浄成分1、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na

一番最初に表記されているので配合量が最も多い成分がコチラの成分。最も配合量が多くこのシャンプーのメイン成分とも言えるのがこの『スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na』

最近はメイン成分に採用されることの少ない成分ですが、成分的にはやや強めの洗浄力で、刺激性も低い。と言った感じで整髪料をタップリ使う人や、油分が多い男性などに向いている成分。

結構サッパリ系の成分なので、ダメージリペアの名前に反してダメージが有る人が洗うとパサツク可能性が高いですね・・・

もし、あなたがカラーやパーマを頻繁に繰り替えす、もしくは細毛で乾燥しやすいならこの成分がメインのシャンプーは避けたほうが無難というのが私の意見です。

洗浄成分2、コカミドプロピルベタイン

もう500円から3000円超えのシャンプーまで幅広く採用されるのがこの成分。上記の洗浄力がそこそこ高いので、その洗浄力をマイルドにするために配合されているという感じですね。

ベビーシャンプーに配合されるくらい超低刺激&超マイルドな洗浄力!とシャンプーとしては優れた性能の成分です。

が!!ベタインという名の通り頭皮に残り易く、残るとベッタベタになるので、この成分が高配合のシャンプーを使う際はいつもよりめッッちゃすすいでくださいね(笑)

洗浄成分3、ココイルメチルタウリンNa

私の大好きなアミノ酸洗浄成分の1つがコチラ『ココイルメチルタウリンNa』

3,000円を超えるようなシャンプーであれば、この成分がメインで作られることも多いのですが、流石にこの価格帯ではメインにするのは厳しいかもしれませんね・・・

洗浄成分4、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

出たッ!!!とついつい叫びたくなるのがこの成分。高級アルコール系の洗浄成分並に、原価が非常に安価で泡立ちがメチャメチャ良いので業者側が使いたがる成分なんです。

ただし!消費者からすれば、価格が安い意外にメリットは何一つなく、洗浄力もメッチャクチャ強いので髪や頭皮の油分を必要以上に脱脂する成分です。

この成分がメインの成分のシャンプーは私は絶対にオススメ出来ませんし、私自身使うことは一生無いです(汗)だったらまだ湯シャンの方がマシと言う感じ。

ただ、このシャンプーに置いては表記順が後ろの方ですので、メインとまでは行かないもののかなり洗浄力が高いですし、全体的には配合量が多いとみられるのでパサつきが気になる可能性が高いと予想。

洗浄成分5、ラウレス硫酸Na

ボタニカル成分の中に隠れている洗浄力が高い成分がコチラ。上記のスルホン酸と同等レベルの洗浄力で髪や頭皮の油分かなり脱脂する洗浄力を持っている成分です。

総合的に見るとメインのスルホコハク酸(C12-14)パレス-2Naというやや強めの洗浄成分に、優しめの2成分で洗浄力を緩和しているという感じ。

ここまでは市販としてはいい感じのシャンプーと言えるのですが、問題はスルホン酸とラウレス硫酸の2大洗浄力高い成分。

恐らく原価を低めに抑えるために、配合していると思われますが、かなり洗浄力が高くメインの成分もそこそこ洗浄力が高いことから、かなり脱脂力は高めのシャンプーだと予想されます。

もし、あなたがカラーやパーマの持ちを少しでも良くしたい、髪の毛のパサツキが気になるということであれば、あんまり向いてないと言うのが私の本音ですね。

ボタニカル成分に効果はあるのか?

このシャンプーの目玉成分とも言えるのが、植物由来のボタニカル成分・・・

なのですが、ぶっちゃけた所、ボタニカル成分が髪の毛のダメージを補修する可能性はかなり低いと言えます。

一応、配合量の多いアルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)に関しては保湿力がかなり高い成分なので、アウトバストリートメントなんかにもよく配合される成分ではあります。

と言っても、この成分が髪の毛のダメージを補修するといった、客観的な実験データなど一切無く・・・髪の毛をある程度しっとり保湿するくらいの効果しか感じられないかと思われます。

更に言うと洗浄成分が強めの成分が多く配合されているので、いくらオイル成分を配合しても選凌辱が高いのでダメージがある場合向きとは言い難い(汗)

所詮は植物の油や汁なので、人間の髪の毛を補修するために生えているわけじゃぁ無いので、髪の毛のダメージを補修してくれるとか期待しすぎない方がいいでしょう。

私としてはそもそもボタニカルだから何なの?って感じです。

「ボタニカル」というネーミングが流行っているから、あちこちの業者がボタニカルシャンプー!宣伝しているだけに過ぎないので、当記事を読んで頂いているあなたは業者のネーミングマーケティングに振り回されないようにしましょう!
【元美容師が警告】ボタニカルシャンプーとは?「殆ど効果が無い」と思います。

逆に言えば洗浄力が高いシャンプーじゃないとべとつく!って人なら使うのはアリかと思います。

【結論】「エクストラダメージリペア」と言う割には・・・

エクストラダメージリペアという補修力が期待できそうなネーミングの反面、ダメージをリペアしてくれそうな成分は見受けられませんでしたね・・・

それどころか、洗浄成分が結構強めの成分が配合されているので、使い始めは違和感なくても使っていくうちにパサツイてくる可能性が高いと言えます。

一体、ダメージリペアとは?(哲学)と小一時間考えさせられるシャンプーでした。

「エクストラダメージリペア!」とか一見凄そうなネーミングの商品の方が、意外と中身がショボかったりするのがシャンプー業界です。

もし、あなたが効果が凄そうなネーミングのシャンプー(ディープモイスト!,エクストラダメージリペア!スーパーシャイン!等など)を検討する時は、興奮して即買いするのではなく「ホントにネーミングに見合ったシャンプーなんかぁ?」と成分は絶対みるようにしましょう。

じゃないと、「何だかよくわからないけど凄そうなネーミング」マーケティングにいつまでも振り回されることになります。

という事であなたがビオリスボタニカルシャンプーを検討中ならぜひぜひ、参考にしてみてくださいね!

※2023年リニューアル版ビオリスはコチラ↓けっこう成分変わってます。笑
【元美容師が解析】ビオリス ボタニカル シャンプー(ディープモイスト)2023年リニューアル版は何が変わった?

ちなみにビオリスのディープモイストは市販にしては、中々GOOD!でした。笑
【元美容師の口コミ】ビオリス シャンプー(ディープモイスト)を使った5つの本音とは?

使うならディープモイスト一択ですね。

 

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正しいシャンプーの選び方と4つの洗浄成分の特徴とは?

※新規タブで開きますので「読む時間が無いわっ!」という人はとりあえずタップし、あとで読むと言うのもオススメですよ。

※記事の内容は個人の感想であり効果効能を保証、医師や薬剤師およびその他の資格をもった専門家の意見に代わるものではありません。そもそも髪質、頭皮質は人により大きく違い、ご自身に合った物を選択するのが重要です。

4 件のコメント

  • セシル より:

    使わない批判はどうかと思った。

    • ブログ運営者 元美容師M より:

      コメントいただきありがとうございます!

      シャンプーは1回、2回使って判断できるものではなく、最低でも2,3ヶ月使い続けた後、判断するものだと思います。
      なぜなら、多くのシャンプーは強力な洗浄成分を配合しながら、その場の手触り感だけよくする成分(シリコン等)を配合しているものが大半だからです。

      また、仮にシャンプーを実際に使った感想を書いたとしても100人いれば100人とも、髪の太さ、毛量、ダメージの強弱、頭皮の油分量、今までのシャンプーの使用歴全て同じ条件の人はいません。
      やや極端な例ですがカラーやパーマを一切したことが無い、ツヤッツヤの中学生の子がある程度強力なシャンプーを使ったとしても、使った直後は満足できるでしょう。

      逆にカラー、パーマを繰り返してボロッボロにダメージ受けてなおかつ、今まで数十種類シャンプーを試した人が同じシャンプーを使ったところで、同じ感想がでてくるか?というとそれは違うはずです。

      故に当ブログでは、バイアスのかかりやすい使用感に重きを置くのではなく、最も客観性が高い「成分解析」に重きを置く運営方針になっています。

  • しろえび より:

    ビオリスのディープモイスト も是非お願います!

    • ブログ運営者 元美容師M より:

      コメントありがとうございます!
      ディープモイストもあるのですね。お問い合わせが殺到しているので、お約束はできせんが検討してみたいと思いますm(_ _)m

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