元美容師Mです。
今回は読者さんからリクエストを頂いたシャンプー「ココナチュラシャンプー」の成分を全力で解析&レビューしていきます。
たった5つの成分”だけ”で出来ているので、「んめっちゃ肌に良さそうッ!」っと感じちゃいますが、実は”とある成分”が配合されているので「優しい」とも言い切れないんです。
今回はその”ある成分”とこのシャンプーを使うべき人、止めるべき人を解説していきたいと思います。
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【最重要】ココナチュラシャンプー洗浄成分は?
たった5つの自然由来成分!と言うともうそれだけで「かなりお肌に優しそう」と使ってみたくなっちゃいますが、洗浄成分が強い成分だったら5成分だろうと50成分だろうと、強いもんは強いです。
シャンプーの成分は水が7割程度、2,3割が洗浄成分で残りの1割程度が保湿成分や香料、安定剤などが配合されているって感じなんです。
つまり!水はどこまでこだわろうと所詮は水なので、次に配合量が多く、影響力が最も高い「洗浄成分」は絶対にチェックするべき!という事ですね。
特にココナチュラシャンプーなんてたった5つの成分なので、言ってみれば1つ1つの配合濃度は高く配合されているわけですから、もうチェックしないなんてありえないレベルでしょう。
と、いつもの長い前置きをおいた上で、、、「ココナチュラシャンプー」の全成分がコチラぁ!↓
水、ココベタイン、ヤシ脂肪酸K、塩化Na、コカミドDEA、アルギニン
The・シンプル!!とにかくあれこれと、効果のあるのかないのか?意味の分からない植物性の成分をぶち込んでいるシャンプーより好感がもてます。
で黄色にマーキングしている成分が、ココナチュラの性格を決めると言っても過言じゃない洗浄成分ですね。
この洗浄成分だけを抜き出してみるとこんな感じ↓
ココベタイン、ヤシ脂肪酸K
う~ん。シンプル。私、こういうシンプルな配合好き(ポッ
ただし!!実はこのどっちかの成分は刺激&洗浄力が強い成分なんです。という事で1つずつ特徴を解説していきますね。
洗浄成分1、ココベタイン
まずはもっとも配合量が多いメイン成分とも言えるのがコレ。『ココベタイン』という成分。
成分的には超低刺激&洗浄力もマイルドといった感じで、ベビーシャンプーに配合されるくらいマイルド&マイルド。
よく市販のシャンプーにもこれと同じような『コカミドプロピルベタイン』という成分が配合されていますが、ほぼ同等の成分です。
決して悪くはないし、髪にも頭皮にも優しいのは間違いなのですが、ベタイン系の成分は残留性が高く、髪がベトつきやすい性質があります。
現に他のベタイン系がメインシャンプーについても、「洗い上がりかなりべとつく!」といった声はかなり頂いてます。
ボタストのモイストも同様にメインの洗浄成分が「コカミドプロピルベタイン」なんですが、べとつく~みたいな口コミやお問い合わせはかなり多いんです。
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とは言っても、マイルドな成分なので必要以上に嫌う必要もないですが、この成分が多く配合されているシャンプーを使う時は、よりすすぎをしっかりしましょう!
洗浄成分2、ヤシ脂肪酸K
私が「ココナチュラ」をオススメ!と言えない理由がこの成分が配合されているからなんです。
石鹸系の成分なんで「安全そうじゃんっ!」と思いますが、アルカリ性の性質を持っていて、刺激も洗浄力もかなり強い成分なのです。
髪の毛はアルカリ性に傾くと、キューティクルが開きダメージを受けやすくなるので、ぜっったいにアルカリ性は避けるべきです。
カラー剤やパーマ液が何で毛髪内部に浸透するか?というと、このアルカリ性に傾くとキューティクルが開く性質を利用して、薬剤を毛髪内部に注入しているんですね。
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もちろん、カラー剤などに比べれば低アルカリなのは間違いないですが、カラーやパーマと違って、シャンプーはほぼ毎日しますからね。
毎日、毎日アルカリ性の洗剤で洗い続ければ・・・髪がボロッボロになる可能性も否めません。まあ、ボロボロは言い過ぎだとしても、ごわつき、パサツキは徐々に感じられるかと(汗)
大体この手のアルカリ性のシャンプーはPHを下げる為に、クエン酸などを配合して酸性にもってくるのですが、ココナチュラはPH調整剤などは見受けられませんね。
総合的にみると、、、めちゃマイルドなベタイン系に洗浄力刺激性の高いアルカリ性の石鹸成分を+して洗浄力をかなりアップさせているという感じ。
石鹸系の成分自体は残留性が低いのですが、やっぱ気になるのは刺戟性と洗浄力。
アルカリに傾くことでキューティクルが開くので、カラーの染料は抜けやすくなるし、内部の栄養分も抜けやすくなる。ついでにキューティクルが開くのでひっかかりやごわつきも感じると何もメリットがないです。
ベタインも高濃度で配合されていてるので直ちにパサツクことは無いにしても、この成分を選ぶ理由は感じられないかなぁ・・・
保湿成分はもちろん微妙です。
このココナチュラシャンプー自体、「ダメージケア!」と謳っているわけじゃないんで、仕方無いんですがコレといった毛髪保湿、補修成分は見受けられません。
無理矢理ひねり出すなら「アルギニン」というアミン酸が保湿効果、コンディショニング効果もほんのちょっぴり期待できますが、、、
う~ん。キツイ(笑)自分で今書いていてもこの一文を消そうか迷うレベルなので、本当に期待しないでください・・・
ちなみにこのアルギニンという成分はアミン酸の中では最もアルカリ性に近い成分なんで、これによってシャンプーが弱酸性になるっ!とかは無いです。
【結論】ココナチュラを「使うべき人」とは?
正直いってヘアケアや頭皮ケアの視点から言うと、このシャンプーを選ぶ理由は全く私には感じられませんでした。
価格に関しても、400mlで1800円。1ml辺り4,5円と決して安くはないです。
というと「もうこれ、ダメシャンプーなのか?!」と思われそうですが、そうでも無いんです。このシャンプーはどんなシャンプーを使っても、アレルギーが出る、痒くなるといったお肌が敏感な人こそ使うべきシャンプーだと言うのが私の意見です。
今のシャンプーってボタニカル!とかオーガニック!とかあれもこれもと植物成分を入れまくる傾向があります。
なので、アレルギ-が出てもどの成分が反応しているのか?判断できないこともあると思います。
しかし!このココナチュラはたったの5成分しか配合されていないので、そういった「何がアレルギー反応が出ているのか?」よくわからない人の強い味方になるはず。(絶対にアレルギーが出ないってわけじゃないので注意!)
むしろ、それ以外の人はこのシャンプーを使う理由はあまりないかなぁと。よりマイルドで髪や頭皮にも優しいシャンプーであれば、アミノ酸系シャンプーを使うべきですし。
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