「サルフェートフリーシャンプー=良い」は大間違い!3つの選び方を解説します。

元美容師Mです。

あなたは最近ドラッグストアなどで「サルフェートフリー」と記載されているシャンプーを目にすることは無いでしょうか?

堂々と「サルフェートフリー!!」と大々的に書かれていると、「えっ?サルフェートって悪いのかぁ」「ってかそもそもサルフェートって何よ?」「よくわからないけれどサルフェートフリーと書いてあるから良さそう♪」と思うはず。思うに違いない!

しかし、ただただサルフェートフリーという表記を鵜呑みにシャンプーを購入してしまえば、業者のマーケティングの術中に引っかかっている可能性が高いんです。

サルフェートフリーと記載されているシャンプーを購入する際の絶ッ対!にチェックするべき点をあなたにお伝えしていきます!

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そもそもサルフェートとは?

出典:ディアボーテ オイルインシャンプー

そもそもサルフェートって何よ?って感じですね。サルフェートの本来の意味は何の害もない、天然のミネラル成分のことなんです。普通に天然水や野菜などにも含まれるくらい安全な成分です。

ただ、シャンプー業界で言われるサルフェートは意味が変わってきて、『硫酸系界面活性剤』のことをサルフェートと呼んでいます。

硫酸系界面活性剤というと代表的な成分でいえば「ラウレス硫酸ナトリウム」とか「ラウリル硫酸ナトリウム」などの超絶強力な洗浄成分ですね。
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数年前までは、「ラウレス硫酸+コカミドプロピルベタイン」をベースにちょぴり植物系の成分を配合したりして、差別化を図っているシャンプーが多かったんです。

最近は「ラウレス硫酸Na」は洗浄力があまりにも強すぎるッ!ということが広まっていたので、サルフェートフリーと表記して配合を避ける業者も増えてきたんですね。

確かにこれらの成分は私も全くオススメしていませんし、配合していない方が良いのは間違いない。

間違いないんですがこのサルフェートフリーと言う表記には、実は抜け穴があるんです。

つまり!「サルフェートフリーと書いてあるから、良いシャンプーなんだな♪」と鵜呑みにしてしまえば、粗悪なシャンプーを手にとってしまう可能性があるということです。

サルフェートフリー=優れたシャンプーとは限らない!

サルフェートフリーと書かれているからにはラウレス硫酸ナトリウムなどが配合されていないのは間違いないです。

しかし!ラウレス硫酸ナトリウムと同等レベルの強力な洗浄力を誇る「オレフィンスルホン酸」が配合されている事がかなり、かなり多いんです。

洗浄力が低い事をアピールしているにも関わらず、結局ラウレス硫酸系と同等レベルの洗浄成分を配合しているんでは、全ッ然サルフェートフリーの意味無いです・・・

消費者さんが成分の知識ないことを良いことに、こんな本末転倒なマーケティングをやっているのが今のシャンプー業界です。

美容業界は「ただ儲かれば良い」という業者があまりにも、多い、多すぎる!消費者のことを一切考えず利益だけしか追い求めていない業者を見ると怒りがこみあげてきます。

少しでも、消費者が有利に立ち回れるように、情報発信しよう!と思ったのが私が当ブログを立ち上げた理由の1つです。

なぜこれほどまでに、洗浄力の高い成分を業者は配合したがるのか?2つの理由があります。

理由1、泡立ちが良い=良い商品と勘違いしている消費者が多いから

泡立ちが良いと”洗っている感”が強く感じられるので、この手の洗浄力が高い成分を業者側は配合したがるんです。

まぁ洗浄力が優しい成分を一生懸命泡立つように改良するよりも、洗浄力が高く泡立ちもいい成分を配合した方がコストも労力もかかりませんからね・・・

私が推奨している”アミノ酸系”のシャンプーは正直言ってラウレス硫酸~などに比べると泡立ち難いんのは事実。しかし!正しい方法でシャンプーすればしっかり泡立ちますし、洗浄力についても全く問題ないんです。
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簡単に泡立って、すっきり感が強く、表面的な満足度は高いので少しでも入れたいのが、業者の本音なんです。

理由2、原価が安い

ラウレス硫酸ナトリウムやオレフィンスルホン酸などは”高級アルコール系”と呼ばれる分類の洗浄成分です。

高級と言っても、高価という意味ではなく分子中の炭素数が多いから高級と言われているだけで、コストは逆に安価なんです。

シャンプーの成分は水の次に配合量の多い成分が洗浄成分なので、安価な高級アルコール系を使うことでコストを抑えることが可能。

でその分広告費に当てたり、とりあえず見栄えを良くするためにパッケージにコストをかけたり、効果があるのか無いのか?意味の分からない植物性成分を配合したりできるってわけですね。

もちろん原価を抑えれば、それだけ利益が上がるのも間違いないです。

ほんとに優れたシャンプー?チェックする3つの方法

もし、あなたがサルフェートフリーと記載されているシャンプーの購入を検討しているなら、即買いするのではなく本当に良いシャンプーなのか?チェックする事を強く、強く推奨します。

方法1、裏側の成分表記をチェック!

一番手間のかかわらない選別方法がコレ。サルフェートフリーと記載しているにも関わらず「オレフィンスルホン酸」が配合されているシャンプーは要注意。というか避けるべきだと私は断言したいです。

もちろん、オレフィンスルホン酸が配合されているからと言って、ただちに影響がある訳ではないですし、配合される量によっても影響度が変わるのも事実。

ただ、別にオレフィンスルホン酸が配合されているものを選ぶ理由は1つも無いですし、強めの洗浄力が欲しい人でももっと刺激性が低く、適度な洗浄力の成分はいくらでもあります。

もし、あなたが成分の特徴を少し覚えつつあるなら、オレフィンスルホン酸と記載されているものは今日から避けましょう。

この方法が最も簡単な選別方法なのは間違いないですが、いくつもいくつもカタカナの成分を1つ1つ覚えるのに労力がかかるのがデメリット。

方法2、解析サイトでを見て判断する

世は大インターネッツ時代。シャンプー名+解析などと検索すれば、あらゆるシャンプー解析サイトがあるので、ある程度良いシャンプー、悪いシャンプーの判断ができるでしょう。

ただし!サイトによってはオレフィンスルホン酸などが多量に配合されどう考えても、「駄シャンプーでしょ・・・」というものを報酬目当てに推薦しまくっているサイトもあるので要注意。

シャンプーの良し悪しは最終的に個人的な主観が入ってくるのは、ある程度仕方ないですが解析記事だけで判断するだけではなく、サイトの運営方針などをみて「このサイトは信用できそう!」というサイトを参考にすべきです。

ちなみに手前味噌ではありますが、当ブログでもシャンプーを解析しているのでぜひぜひ参考にしていただければ幸いです。
シャンプーレビュー記事一覧はこちら

方法3、口コミで判断する

ぶっちゃけ、ネット上のシャンプーの口コミはまっったく当てにならない。というのが私の主張です。

そもそも、人によって髪質、毛量、美容院での施術、ダメージ具合まっったく違います。

更に言うなら人によって今までのシャンプー履歴も違うので、口コミを書いている人物が今までラウレス硫酸系などのシャンプーしか使ったことがなければ、ベタイン系などのシャンプーを使えば感動するかもしれません。

逆に今まで3000円クラスのアミノ酸系シャンプーを数多く使っているのであれば、かなり辛口になるはず。

つまり同じ商品でも完璧に客観的に評価することは難しいということです。まぁ美容師さんでも「先輩が良いって言っているからイイシャンプーなんだ!」みたいなバイアスがかかってしまうことも多々ありますからね・・・

故にネット上の口コミであなたにとって、有益な口コミが得られる可能性はかぎりなく低いと思います。

ただし!あなたの髪質に近い家族などの口コミはあなたにとってかなり有益な口コミになります。

もし、あなたの家族であなたの髪質に近い人がいて、気になるシャンプーを使っているなら「どんな感じよ?」とレビューしてもらうのは1つの参考になるはず。

業者の「マーケティング戦略」に注意!

シャンプー業界はあの手この手で消費者さんに商品を手にとってもらうために、日々様々なマーケティング戦略をねっています。

注目させるためにモデルや芸能人を使ったり、今回のようにサルフェートフリー!と堂々と記載することによって、「何となく良さそう」と思わせるのもマーケティングの1つ。

この手のマーケティング手法自体が悪いわけでないんです。

本当に良い商品やコダワッてコダワッてコダワリ抜いた自分の子どものように、愛情を注ぎ込んだ商品をより多くの人の手にとってもらいたい!と思うのは当然の事です。

ただ、美容業界は現状「ただ売れりゃいい」「パッケージやネーミングが女性ウケしそうなものであれば、売れだろ」という思惑がヒシヒシと感じられる商品があまりにも多いんです。

儲かったもん勝ちみたいな現状を見ると吐き気がします・・・

だからこそあなたには、「業者のマーケティングに振り回されない正しい知識を持っていただきたい!」と切に願っています。じゃないといつまでもいつまでも、振り回され続けますからね・・・

美容業界は競争が激しい業界なので、今後もこの手のマーケティングが次々と打ち出されるのは間違いないです。今でさえノンシリコン!ボタニカル!とか如何にも良さげなネーミングで広告を打っているシャンプーは多いですから。

ということで当ブログではワケのわからない、上辺だけのマーケティングにあなたが引っかから無いよう、正しい情報を発信していくつもりです。

ぜひぜひ、ご参考にしていただければ幸いです!

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※新規タブで開きますので「読む時間が無いわっ!」という人はとりあえずタップし、あとで読むと言うのもオススメですよ。

※記事の内容は個人の感想であり効果効能を保証、医師や薬剤師およびその他の資格をもった専門家の意見に代わるものではありません。そもそも髪質、頭皮質は人により大きく違い、ご自身に合った物を選択するのが重要です。

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