目次
元美容師Mです。
私が美容師時代からシャンプーの質問トップ3に入るくらい、ちょくちょく聞かれたのが「パンテーンってどうなんですか?」という質問。
が、ここでは匿名性を活かして、ガチで解析&本音で解説していきます。
結論から言うと、もしあなたが『パンテーンエクストラダメージケア シャンプー』でダメージケアを期待しているなら、オススメとは言い難いです・・・
価格がかなり安価なので仕方ないですが、ダメージケアという割にはダメージ補修成分は弱いと感じてしまったのが本音です。
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【最重要】パンテーンエクストラダメージケア シャンプーの洗浄成分は?
美容師時代から、全ての人に伝え続けているのですが、シャンプーで最も大事なのは誰がなんと言おうと「洗浄成分だっ!」ということです。
シャンプー業界の傾向として、「〇〇成分配合!」とか「エクストラダメージケア!」と『なんとなく凄そうなネーミング』を付けて中身はショボいという傾向があります。
当記事を読んで頂いている、あなたにはそんなネーミングや広告戦略に惑わされずに、「中身の良否」でシャンプーを選んでいただきたいです。
もし、粗悪なシャンプーを使いつづければ、間違いなく365日の間、毎日、毎日、毎日!髪と頭皮を痛め続けることになりますからね。
という前置きを置いた上で、パンテーンエクストラダメージケア シャンプーの全成分を見ていきましょう!↓
水、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウロアンホ酢酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウリル硫酸アンモニウム、ジステアリン酸グリコール、コカミドMEA、セタノール、香料、ジメチコン、ポリクオタニウム-10、クエン酸Na、クエン酸、水添ポリデセン、安息香酸Na、EDTA-2Na、パンテノール、パントテニルエチル、リシンHCI、塩酸L-メチルチロシン、ヒスチジン、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、キシレンスルホン酸アンモニウム、塩化Na
黄色にマーキングしている成分がシャンプーに命取も言える、洗浄成分になります。この洗浄成分だけ抜き出してみると・・・
ラウレス硫酸アンモニウム、ラウロアンホ酢酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウリル硫酸アンモニウム
成分の構成的には4成分なのでそこまで複雑でもないですが、この中に2つ私の大嫌いな洗浄力MAX成分が含まれているのです。
その成分について解説していきますね!
洗浄成分、1『ラウレス硫酸アンモニウム』
「うおおおお。でっででたぁあああ」と悪い意味で叫びたくなる成分『ラウレス硫酸アンモニウム』が一番多く配合されているのが確認できますね。
ラウレス硫酸~系は高級アルコール系と言って、洗浄力がかなり高いのでダメージがある場合や簡素もうの場合、乾燥しやすくなる洗浄成分です。
ラウレス硫酸”アンモニウム”は”ナトリウム”よりも幾分マシですが、かなり強力な洗浄力を誇っている点については変わりないです。
⇛ラウレス硫酸ナトリウムのシャンプーは強力すぎ?3つのダメな点とは??
ただ、次に多く含まれている『ラウロアンホ酢酸Na、コカミドプロピルベタイン』この2成分に関しては、ベビーシャンプーに含まれるほど低刺激、低洗浄力なので悪くない成分です。
大体、この手のラウレス系シャンプーの刺激緩和剤として、含まれることが多い成分ですね。500円くらいの市販シャンプーにはよく含まれているので、珍しくもなんとも無いですが・・・
洗浄成分、2『ラウリル硫酸アンモニウム』
そして最後に含まれている『ラウリル硫酸アンモニウム』これはシャンプーの成分で強力な成分。
ラウレス硫酸ナトリウムよりも、分子の大きさが小さくより浸透性が増しているので、ただでさえ強力な脱脂力が更にパワーアップしています(汗)
最近は一般的にも「ラウレス系は洗浄力高い!」と広まってきているのか「サルフェートフリー」と表記してラウレス硫酸系を避けるシャンプーが増えてきているのですけどね~。
⇛「サルフェートフリーシャンプー=良い」は大間違い!3つの選び方を解説します。
洗浄力は強い成分でまとめられているので、ダメージがある場合や乾燥毛向きとは言い難いです。
カラーの色味やパーマが気に入らないから早く落としたいと言うならいいのかもしれませんが・・・
シリコン配合されているので、手触り感はよく感じるかも
成分表をよーーくみると『ジメチコン』という成分が配合されているのが目に入ります。これは最近流行りのノンシリコンの正体、『シリコン』です。
つまりジメチコン=シリコンってことですね。
シリコンは髪の毛の表面をコーティングし、指通りをよくしたり静電気防止することで、ダメージを防止したりサラサラ感を演出できる成分です。
最近はノンシリコン!と売り出している製品が多いですが、シリコン自体は悪い成分じゃないですし毛穴に詰まったり、髪に皮膜を張って薬剤を残留させるということも無いです。
これは資生堂さんの研究チームによって、数年前から立証されているんですけどね・・・
⇛シリコンシャンプーのデメリットは「全て嘘」検証実験で証明されています。
「シリコン自体は入っていようがいまいがどうでも良い!」というのが私の考えです。
ただ、シリコンが配合されていても、洗浄力が強いのには変わりないので、やはりダメージがある場合や乾燥毛向きではないですね。
どちらかと言うと、剛毛だったり元々髪のダメージが無い人や、ベタつきが気になる!っという人で手触り感が悪い人向き。
【結論】典型的なThe・市販シャンプー
「エクストラダメージケア」というネーミングと言う割にはシリコンくらいしか手触り感アップ成分が配合されていないのが気になるところ。
成分を見る限り今回のパンテーンは洗浄力が高いので、ダメージヘア向き!とは言い難いです。
逆に言うと頭皮の油分など気になる!と人ならアリですが、ダメージや乾燥毛が気にあっているならもうちょっと洗浄成分がマイルドな成分を選んだ方が幸せになれるかと。
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なるほど。
ラウレス硫酸Naは良くないんですか。
パンテーンは美容師さんに止められて
シリコン・合成着色料0%とうたう
クリアピュアスカルプエキスパート
というシャンプーを買いましたが、
これ、水・ラウレス硫酸Naが筆頭に
記入されています!
髪に良くないですかね?
コメントありがとうございます!
そうですね・・・ラウレス硫酸はおっしゃると通り、洗浄力が無駄に高いので私はオススメしません。
ユニリーバ、P&Gが販売しているシャンプーはラウレス系がかなり多いので、要チェックです。
海外企業のシャンプーは洗浄力がとにかく高い傾向があるんですよねぇ・・・ぜひ参考までに!
首を突っ込むようで失礼します。海外で高洗浄のジャンプが多いのは、恐らく硬水というミネラル成分が多く含まれている水が広く分布しているためだと思われます。ミネラルとシャンプー成分が中和的反応をして泡立ちが悪くなってしまうためかと。ヨーロッパとかそのために、匂いなどを消すため香水が作られたとかいう話を聞きました。断言できるほどの自信は無いですが、参考程度にかるく見てもらえれば嬉しいです。(^^)
たしかにそれはありますね~
あとは海外の方は髪質がかなり強いので、ちょっとやそっとじゃ傷みにくいのもありますね。
更に日本と違って2,3日に1回しかシャンプーしない人も多いみたいです。笑
なるほど、、
だから、最初は使っててさらっとしましたが、その後手触りが悪いなぁ、、となったんですね!
私の髪が悪いと思ってました!笑
コメントありがとうございます!
そうですねぇ・・・この手のシャンプーは最初はシリコンのおかげで「手触り感良いじゃんっ」と感じるんですがだんだん「あれ?」ってなることが殆どですね。
髪に罪は無いですよ!笑
https://haircare-salon.com/archives/5546
おすすめしている現役の美容師さんもいるようで困惑しています。
ダメな成分が入っていることは分かりました。でも、世界的に販売されているということはメリットもあるはずです!
例えば、天ぷら屋の厨房で働いていて、毎日髪が油臭くなってる私には合うとか。
髪が太くて、硬く、くるりんアレンジしたくても、くるりんとしても、すぐ、逆くるりんしてくる私の髪には合うとか。
パンテーンの良いところを教えて下さい!!
コメントありがとうございます!
美容師さんと言っても考え方は10人十色なので、難しいところがありますです。洗浄力が高い方が正義!と言う人もいれば、自分が扱っているシャンプー意外はダメだ!っという人もいます。
シャンプーに限らずですが、最終的にはご自分で判断しないといけない時は必ず来ます。
>例えば、天ぷら屋の厨房で働いていて、毎日髪が油臭くなってる私には合うとか。
あああ!確かに油が髪についてしまうような職場などだったらありかもしれません。笑
そういえば私も学生時代にコンビニでバイトしていた時に揚げ物のニオイが髪に、まとわり付いてシャンプーでガシガシ洗った事を思い出しました。
あぶらのニオイってかなりしつこく残るんですよねぇ・・・
ただ、やはりパンテーンはちょっと強めのシャンプーですので、もう少しマイルドなシャンプーで2シャンするなどした方が良いかなぁと言うのが私の意見ではあります。
日本人の髪は外国人の髪より脆いので、世界的に人気があっても日本人に合うとは限らない部分もあるといえばあるので・・・
いち髪などの方がやや成分が優しくなっており、価格も安価なのでオススメではあります。参考にしていただければと思いますm(_ _)m